フランソワ・モーリアックとは?
ふらんそわもーりあっく
フランソワ・モーリアックはフランスのカトリック作家で、罪・恩寵・愛の葛藤を描く小説でノーベル文学賞を受賞しています。
フランソワ・モーリアック(François Mauriac、1885〜1970年)は、フランス南西部ボルドー近郊に生まれたカトリック系小説家・劇作家・エッセイストです。敬虔なカトリック家庭で育った経験と、人間の欲望・罪・贖罪への深い関心が、その文学の核を形成しました。
モーリアックの小説は、ボルドー周辺の閉鎖的な中産階級社会を舞台に、登場人物が愛憎・嫉妬・宗教的苦悩の渦中でどのように生き、破滅あるいは救済されていくかを追います。代表作には以下があります。
- 『テレーズ・デスケイルー』(1927年)— 夫への毒殺を試みた女性の内面を描く傑作
- 『愛の砂漠』(1925年)— 父子が同じ女性に恋する複雑な心理ドラマ
- 『蝮のもつれ』(1932年)— 家族への憎しみを抱える老人の孤独と回心
1952年にノーベル文学賞を受賞。選考理由は「人間生活の悲劇的側面を鋭く洞察した深みある芸術的表現」でした。文学活動に加え、第二次世界大戦中はレジスタンス活動に参加し、戦後は「レクスプレス」誌などでジャーナリストとしても積極的に発言しました。フランス・アカデミー会員でもあり、20世紀フランス文学の良心的存在として記憶されています。
使い方・例文
フランス文学史の授業や、カトリック文学・実存主義文学を研究する文脈でモーリアックの名はしばしば引用されます。
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