フランス領インドシナとは?
ふらんすりょういんどしな
フランス領インドシナとは、19世紀後半から20世紀半ばにかけてフランスが東南アジアに設けた植民地連合体であり、現在のベトナム・ラオス・カンボジアにあたる地域のことです。
フランス領インドシナ(Indochine française)は、フランスが1887年に設立した植民地行政単位で、現在のベトナム・ラオス・カンボジアを含む東南アジアの広大な地域を指します。正式名称は「インドシナ連邦(Union indochinoise)」であり、フランス総督が全域を統括しました。
フランスのインドシナへの進出は19世紀半ばに始まりました。1862年にベトナム南部(コーチシナ)を割譲させ、その後ハノイ・トンキン(北部)やアンナン(中部)へと支配を拡大しました。カンボジア(1863年)・ラオス(1893年)も保護国化し、1887年に全域を統合したインドシナ連邦が発足しました。
植民地支配の特徴として以下が挙げられます。
- プランテーション農業(ゴム・米・コーヒー)による経済収奪
- フランス語・フランス文化の浸透(アソシミラシオン政策)
- ハノイ大学(現ベトナム国家大学)など近代的教育機関の設置
- 民族運動・独立運動への弾圧
第二次世界大戦中は日本が軍事的に占領し、1945年のホー・チ・ミンによるベトナム民主共和国独立宣言後はフランスとのインドシナ戦争(1946〜1954年)が続きました。1954年のジュネーブ協定によりフランスは撤退し、インドシナ連邦は解体されました。
使い方・例文
東南アジア史や植民地主義を扱う授業では、フランスの植民地支配の典型例としてフランス領インドシナが取り上げられます。ベトナム戦争の歴史的背景を説明する際にも必出です。
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