フライングバットレスとは?
ふらいんぐばっとれす
フライングバットレスとは、大聖堂の外壁を空中に張り出したアーチ状の控え壁で支えるゴシック建築の代表的な構造です。
フライングバットレス(flying buttress)は、ゴシック建築に特有の構造要素で、建物の主壁から少し離れた外側に独立した控え柱(バットレス)を立て、そこから弧状のアーチが空中を渡って主壁の上部に当たり、壁の外への倒れを防ぐ仕組みです。日本語では「飛び控え壁」とも訳されます。
ゴシック建築では、高い天井を支えるリブヴォールト(交差拱)が壁面上部に大きな水平推力を発生させます。壁を厚くして力を受け止めた場合、開口部(窓)を大きく取ることができなくなります。フライングバットレスはその水平推力を空中のアーチで受け止め、外側の独立した控え柱へ伝えることで、主壁を薄くして大きなステンドグラス窓を実現しました。
フライングバットレス普及の主な効果は次のとおりです。
- 壁面の薄型化と開口部の拡大
- 大面積のステンドグラス設置が可能に
- 建物の一層の高層化を実現
- 外観上の装飾的効果(尖塔・ピナクルとの組み合わせ)
代表例としてノートルダム大聖堂・シャルトル大聖堂・アミアン大聖堂が挙げられます。現代の建築でも大スパン屋根の設計にその原理が応用されています。
使い方・例文
ノートルダム大聖堂を外側から眺めると、建物から放射状に飛び出すフライングバットレスが視覚的にも印象的で、構造と美しさが一体となっているのがわかります。
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