飛び控え壁とは?
とびひかえかべ
飛び控え壁とは、建物の壁面から外側に飛び出した形で設けられた補強用のアーチ状支持構造のことです。
飛び控え壁(とびひかえかべ、英語:flying buttress)とは、建物の外壁から離れた位置に独立して設けられ、アーチ型の石造構造を介して外壁の側圧を支える建築的補強要素です。フライング・バットレスとも呼ばれます。
中世ヨーロッパのゴシック建築において最も典型的に見られます。ゴシック大聖堂は天井を高く、壁を薄くし、大きなステンドグラスを設ける設計が特徴ですが、そのために壁が外側に押し出される横方向の力(側圧)が大きくなります。飛び控え壁はこの側圧を建物外側の独立した支柱(バットレス)に伝え、地盤へと逃がす役割を担います。
その構造的特徴は以下のとおりです。
- 壁から離れた位置に立つ垂直の石柱(バットレス)
- 壁とバットレスをつなぐ斜めのアーチ部分
- 上部に乗るピナクル(尖塔飾り)による重量付加
代表的な例として、パリのノートルダム大聖堂やシャルトル大聖堂が挙げられます。構造的な必要から生まれた要素でありながら、建物外観に独特のリズム感と壮麗さをもたらし、ゴシック建築美学の象徴的存在にもなっています。
使い方・例文
「ノートルダム大聖堂の外壁を見ると、放射状に張り出した飛び控え壁が建物全体を力強く支えているのがわかる。」
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