フタオチョウとは?
ふたおちょう
後翅に2本の尾状突起を持つ日本産のタテハチョウ科の蝶で、山地の渓流沿いや樹林帯に生息します。
フタオチョウ(双尾蝶、Polyura eudamippus)は、タテハチョウ科フタオチョウ亜科に属する大型の蝶です。名前のとおり後翅に2本の尾状突起(テイル)を持つことが最大の特徴で、翅の表面は白地に黒い縞模様が入った美しい斑紋を持ちます。日本では南西諸島(沖縄・石垣島・西表島など)や九州南部の一部に生息しており、国内では比較的南方に分布します。
生息環境は山地の渓流沿いや常緑広葉樹林で、成虫は樹液・腐果・獣の排泄物などを好みます。飛翔力が強く、素早く敏捷に飛ぶため、観察や採集が難しい蝶として知られています。幼虫の食草はエノキやムクノキなどニレ科の植物です。
アジア熱帯域には近縁の複数の種が分布し、フタオチョウ属(Polyura)は東南アジアを中心に多数の種が知られています。日本産の個体は分布の北限付近にあたり、生息地の環境変化による個体数の変動が懸念されることがあります。その美しい外見から蝶愛好家の間での人気が高い種のひとつです。
使い方・例文
沖縄の自然公園を訪れた際に、渓流沿いの木の幹に止まるフタオチョウを見つけ、2本の尾状突起の優雅な姿を写真に収める愛好家は多いです。
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