フェルマータとは?
ふぇるまーた
フェルマータとは、楽譜上で音符や休符を適宜延ばすことを指示する音楽記号です。
フェルマータ(fermata)は、音符・休符・バーラインの上または下に記される音楽記号で、その音を通常の長さよりも自由に引き延ばすことを演奏者に指示します。イタリア語で「停止」「留まる」を意味し、記号の形は半円の下に点を置いた「𝄐」のような形状です。
延ばす長さに明確な規定はなく、演奏者・指揮者の解釈に委ねられています。一般的には元の音価の2〜3倍程度延ばすことが多いですが、楽曲の性格や文脈によって大きく異なります。オーケストラ演奏では指揮者の棒の動きに奏者全員が合わせるため、呼吸や間を演出する重要な役割を担います。
フェルマータが使われる代表的な場面には次のものがあります。
- 楽章・楽曲の終結部で余韻を持たせる
- コーダや転換点で聴衆の注意を引きつける
- コラールの各フレーズ末尾で呼吸を揃える(バッハのコラール等)
- カデンツァ前後でテンポを自由にする
フェルマータはクラシック音楽だけでなく、ポップスや合唱曲でも広く使われ、演奏に表情と呼吸感を与える欠かせない記号です。
使い方・例文
ベートーヴェンの交響曲第5番冒頭では、有名な「ダ・ダ・ダ・ダーン」のモチーフの最後の音にフェルマータが付いており、指揮者がそこで時間を引き延ばすことで緊張感を高めています。
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