ファーストスターとは?
ふぁーすとすたー
ファーストスターとは、宇宙誕生後に最初に形成されたと考えられる恒星群のことで、その性質は現代の星とは大きく異なります。
ファーストスター(First Stars)とは、宇宙の歴史において最初に誕生したとされる恒星群のことです。天文学ではポピュレーションIII星(Pop III星)とも呼ばれ、現在観測される星々(ポピュレーションI・II)とは根本的に異なる性質を持つと考えられています。
宇宙はビッグバン直後、水素とヘリウム(および微量のリチウム)という非常にシンプルな組成を持っていました。重元素(炭素・酸素・鉄など)はまだ存在していなかったため、ファーストスターはこれらの軽元素だけから形成されたと推定されています。金属(天文学では水素・ヘリウム以外の元素を指す)をほとんど含まないため「低金属量星」とも呼ばれます。
ファーストスターの理論的な特徴は以下の通りです。
- 現代の星と比べて非常に質量が大きく、太陽の数十〜数百倍以上とする推定もある
- 表面温度が高く、強烈な紫外線を放射していた
- 寿命が短く、数百万年程度で超新星爆発を起こしたと考えられる
- その爆発によって重元素が宇宙に広まり、次世代の星や惑星の材料となった
ファーストスターはあまりに遠方かつ古い時代に属するため、現在の望遠鏡ではほぼ直接観測できていません。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による観測がその痕跡解明の突破口として期待されています。
使い方・例文
宇宙論の研究者が「宇宙の暗黒時代」と「宇宙の夜明け(再電離期)」について説明する際、最初に光を放ったファーストスターの存在が重要な鍵として登場します。
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