ピエール・ブーレーズとは?
ぴえーる・ぶーれーず
ピエール・ブーレーズとは、20世紀フランスを代表する前衛音楽の作曲家・指揮者で、音列技法の探求とオーケストラの革新的解釈で世界の音楽界をリードした人物です。
ピエール・ブーレーズ(Pierre Boulez、1925〜2016年)は、フランスのモンブリゾン生まれの作曲家・指揮者です。パリ音楽院でオリヴィエ・メシアンに師事し、戦後ヨーロッパ前衛音楽の旗手として活躍しました。
作曲家として、ブーレーズは「トータル・セリアリズム(全音列主義)」を推進したことで知られています。これは音の高さだけでなく、リズム・強弱・音色・奏法まですべてを音列の操作によって構成しようとする手法で、アントン・ウェーベルンの作風をさらに徹底させたものです。代表作には次のようなものがあります。
- 「ピアノ・ソナタ第2番」― 激烈な複雑性と密度で知られる初期作品
- 「主なき槌」(ル・マルトー・サン・メートル)― 1950年代の代表作、小アンサンブルのための声楽曲
- 「プリ・スロン・プリ」― マラルメの詩に基づく声楽とオーケストラのための作品
指揮者としても国際的に活躍し、ニューヨーク・フィルハーモニックやBBC交響楽団の首席指揮者を歴任したほか、バイロイト音楽祭でワーグナーの「指環」を指揮して高い評価を得ました。1977年にはパリにIRCAM(音響・音楽の研究調整機関)とアンサンブル・アンテルコンタンポランを設立し、現代音楽の制作・普及の拠点を作りました。
その活動は音楽の革新的発展に大きく貢献し、グラミー賞を複数回受賞するなど、20世紀後半から21世紀初頭にかけて最も影響力のある音楽家のひとりとして評価されています。
使い方・例文
現代音楽のコンサートプログラムや音楽史の講義でブーレーズの名前が登場する際には、「音列技法を極限まで追求した作曲家」「現代音楽の擁護者・普及者」として紹介されることが多いです。
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