ビオチンとは?
びおちん
ビオチンとは、糖質・脂質・アミノ酸の代謝を補助し、皮膚や毛髪・爪の健康維持に欠かせない水溶性のビタミンB群(ビタミンB7)です。
ビオチンはビタミンB7(またはビタミンH)とも呼ばれる水溶性ビタミンで、体内のカルボキシラーゼ酵素群の補酵素として機能します。主にピルビン酸カルボキシラーゼ・アセチルCoAカルボキシラーゼ・プロピオニルCoAカルボキシラーゼなどと結合し、三大栄養素の代謝に不可欠な役割を果たします。
ビオチンの主な生理作用は以下のとおりです。
- 糖新生(グルコースの合成)の補助
- 脂肪酸合成の促進
- アミノ酸(イソロイシン・バリン・メチオニン等)の代謝への関与
- 皮膚・毛髪・爪の角化組織の健全な形成サポート
- 遺伝子発現調節への関与
ビオチンは腸内細菌によっても産生されるため、通常の食事をしていれば欠乏症は稀です。しかし、長期間の生卵白の過剰摂取(卵白に含まれるアビジンがビオチンと強く結合して吸収を阻害する)、長期的な抗生物質の使用、あるいは先天性のビオチニダーゼ欠損症などの場合に欠乏症が生じます。欠乏すると、皮膚炎・脱毛・爪の脆弱化・神経症状(しびれ・抑うつ)などが現れます。
市販のサプリメントでは「髪・爪を強くする」という訴求でビオチンが広く販売されており、美容分野での注目度が高い成分です。ただし、高用量のビオチン摂取は一部の血液検査(甲状腺ホルモン・トロポニン等)に偽の値を生じさせることがあるため、検査前には主治医に申告する必要があります。
使い方・例文
髪が抜けやすかったり爪が割れやすかったりする場合に、ビオチンを含むサプリメントが勧められることがあります。また、生化学の文脈では酵素の補酵素として頻繁に登場します。
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