ヒューバー針とは?
ひゅーばーはり
ヒューバー針とは、体内に埋め込まれた皮下植込み型輸液ポートに穿刺するための、針先が特殊な形状をした専用の非コアリング針です。
ヒューバー針(Huber Needle)とは、皮下に植込まれた輸液ポート(CVポート・皮下埋込みポート)を通じて薬剤投与や採血を行うために用いる、専用設計の注射針です。発明者であるポール・ヒューバー(Paul Huber)の名前に由来します。
通常の注射針は先端が斜めにカットされた「斜角(ベベル)」構造ですが、これをポートのシリコンセプタム(隔壁)に穿刺すると、針を抜いた後に細かいシリコン片が切り取られ(コアリング)、内部に混入する可能性があります。ヒューバー針は先端が側方に向いた独自の「非コアリング」形状をしており、シリコンを切り取らずに穿刺・抜去できることが最大の特徴です。これによりポートの繰り返し使用(数百回以上)が可能となります。
ヒューバー針の主な用途と特徴は以下のとおりです。
- がん患者への抗がん剤の長期投与管理
- 中心静脈栄養(TPN)や輸血の実施
- ポートのフラッシュ・採血
- 針の長さや角度の選択により皮下脂肪の厚さに応じた対応が可能
輸液ポート自体は手術で皮下に埋め込まれており、体外からは小さな膨らみとして確認できます。ヒューバー針は皮膚越しにこの膨らみを触知しながら穿刺する必要があり、看護師による技術の習熟が重要です。
使い方・例文
乳がんの術後化学療法を受ける患者が胸部に植込んだ輸液ポートを通じて抗がん剤を投与される際、ヒューバー針を用いてポートのシリコン部分に穿刺する場面で登場します。
この用語をシェア
最終更新: