パラテクストとは?
ぱらてくすと
パラテクストとは、本文の外側に位置するタイトル・序文・帯・注釈など、読者と本文の間を媒介するすべての付属的テクストを指します。
パラテクスト(paratext)とは、フランスの文学理論家ジェラール・ジュネットが著書『スイユ(敷居)』(1987年)で提唱した概念で、書籍の「本文」そのものではなく、本文を取り囲み読者との関係を構築する周辺的なテクストの総体を指します。
ジュネットはパラテクストをさらに二種類に分けました。
- ペリテクスト:書籍の物理的な内側に存在するもの(タイトル・著者名・目次・序文・献辞・エピグラフ・注釈・後記など)
- エピテクスト:書籍の外部に存在するもの(インタビュー・書評・著者日記・広告・帯の推薦文など)
パラテクストは読者が本文を読む前から解釈の枠組みを提供します。たとえば、タイトルは読者の期待と関心を方向づけ、序文は読み方の指針を与え、帯のコピーは購買意欲と読書態度の両方に影響します。つまりパラテクストは「本文をどう読むか」を事前に規定する強力な装置です。
デジタル時代においては、電子書籍のメタデータ・SNSでの著者発信・レビューサイトのコメントなども新たなパラテクストとして研究対象となっており、書籍文化の変容を分析する重要な枠組みとして注目されています。
使い方・例文
出版編集者が「帯のコピーや推薦文もパラテクストとして作品の受容に大きく影響する」と語る場面や、文学研究の論文で頻繁に引用される概念です。
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