バーントシエナとは?
ばーんとしえな
バーントシエナとは、赤みがかった深い茶褐色の顔料・絵の具の色名で、イタリアのシエナ産の土を焼いて作られた歴史ある自然顔料に由来します。
バーントシエナ(Burnt Sienna)は絵画・デザイン・印刷分野で広く使われる色名であり顔料名で、酸化鉄を主成分とする暖かみのある赤茶色です。名前はイタリア・トスカーナ地方のシエナ(Sienna)周辺で採取される「テラ・ディ・シエナ(シエナの土)」を高温で焼成(バーン)したことに由来します。
焼成前の生の状態は「ロー・シエナ(Raw Sienna)」と呼ばれ、黄みがかった茶色(黄土色に近い色)です。これを約200〜300度で焼くことにより、含まれる水酸化鉄が酸化鉄へと変化し、より深みのある赤褐色・橙褐色へと変わります。これがバーントシエナです。
バーントシエナの特徴は次のとおりです。
- 透明性が高く、下地の色と重なって深みが出やすい
- 暖かみのある赤茶色で、土・木・肌・光の表現に適している
- 乾性油との相性がよく、油絵具として古くから使われてきた
- 水彩・アクリル・フレスコなど多様な画材でも利用される
ルネサンス期から現代まで長きにわたって画家に愛用されており、スケッチの下描き・人物の肌の陰影・風景画の大地表現などに欠かせない色とされています。インテリアデザインやファッションの世界でも「シエナ」系の色として人気があります。
使い方・例文
「人物画の肌の陰影にバーントシエナを薄く重ねると温かみのある立体感が出た」「秋の風景をスケッチする際、紅葉した葉の色をバーントシエナで表現した」のように使います。
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