本文へスキップ

バイバルスとは?

ばいばるす

バイバルスとは、13世紀マムルーク朝エジプトを率いた名君主で、モンゴル軍を撃退しイスラム世界を守護した英雄的スルタンです。

バイバルス(アラビア語: بيبرس、1223年頃〜1277年)は、マムルーク朝第4代スルタンとして知られる中世イスラム世界最大の軍事指導者の一人です。もともとキプチャク系トルコ人の奴隷(マムルーク)として売られた出自を持ちますが、卓越した武勇と政治力で頭角を現し、エジプトの権力中枢へと上り詰めました。

バイバルスの最大の功績は1260年のアイン・ジャールートの戦いです。この戦いで彼はモンゴル軍を歴史上初めて野戦で破り、西アジアのイスラム文明を壊滅の危機から救いました。スルタン就任後は十字軍勢力を次々と攻略し、アンティオキア公国など主要な十字軍拠点を奪還しました。

内政面でも優れた手腕を発揮し、

  • 郵便制度(ブリード)の整備による帝国全土の情報網確立
  • シリア・エジプトにまたがる行政機構の改革
  • アッバース朝カリフの庇護による統治正当性の確保
  • スーフィズムとイスラム法学の振興
などを推進しました。バイバルスはアラブ・イスラム世界では今日も英雄として語り継がれ、民話や叙事詩の主人公にもなっています。

使い方・例文

歴史の授業や中東史の文脈で「モンゴル軍を撃退したスルタン」として登場します。アラブ諸国では小説や映画のヒーローとしても描かれています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語