ハーダンガー刺繍とは?
はーだんがーししゅう
ハーダンガー刺繍とは、ノルウェーのハルダンゲル地方に伝わる伝統的な白糸刺繍で、布の縦横の糸を引き抜いて透かし模様を作るのが最大の特徴です。
ハーダンガー刺繍(Hardanger embroidery)は、ノルウェー西部のハルダンゲルフィヨルド地方を発祥とする伝統的な刺繍技法です。17世紀頃から農村の女性たちの間で受け継がれてきたとされ、白いリネンや綿の布に白い糸を用いて仕上げる「白糸刺繍」の一種です。その繊細な透かし模様は、伝統的な民族衣装や食卓リネンの装飾として長く愛されてきました。
この刺繍の最大の特徴は、「カットワーク」と呼ばれる技法にあります。まず布目を数えながら「クロスステッチ」「サテンステッチ」などでブロック模様(クルーバー)を刺し、その後布の縦糸または横糸を一定本数切り取って引き抜くことで、格子状の透かし穴を作ります。この穴の部分に糸を巻きつけて補強する「バーリング」や、糸を張り直す「ウィービング」といった仕上げ技法が施されます。
完成した作品は幾何学的な透かし模様と刺繍が組み合わさった独特の美しさを持ちます。現代でも世界中の刺繍愛好家に親しまれており、テーブルクロス・手袋・ブックマークなどさまざまな小物に応用されています。布目が数えやすいイーブンウィーブ(均一織り)の布地を使うのが基本です。
使い方・例文
白いテーブルセンターや洗礼式のお祝い品にハーダンガー刺繍が施されることが多く、ノルウェーでは今日も贈り物や記念品として重宝されています。
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