ハンノキとは?
はんのき
ハンノキとは、湿地や川岸を好む日本在来のカバノキ科の落葉高木で、春に花粉症の原因となることでも知られます。
ハンノキ(榛の木・学名 Alnus japonica)は、カバノキ科ハンノキ属に分類される落葉高木です。日本全土の湿地・川岸・水辺に自生し、水分の多い環境を特に好む樹木として知られています。
形態と生態
樹高は通常10〜20メートル程度に達します。葉は卵形〜楕円形で互生し、縁には細かい鋸歯があります。早春(2〜3月ごろ)に葉が展開する前から赤褐色の雄花の穂(尾状花序)を垂らして大量の花粉を飛ばします。この時期の花粉がスギ・ヒノキと並んで花粉症の原因となる場合があります。秋になるとマツカサに似た小さな木質の果穂を残します。
根粒菌との共生
ハンノキ属の植物は根に放線菌(フランキア属)と共生する根粒を持ち、空気中の窒素を固定する能力があります。そのため、やせた土地の改善(窒素固定)に役立つ樹木として、緑化・治山事業にも用いられています。
利用と文化
材は水に強い性質があり、湿地に生えることから橋脚・水中杭・下駄の材料として歴史的に利用されてきました。樹皮や果穂には染料成分が含まれ、草木染めの媒染材料として使われることもあります。
使い方・例文
ハンノキは水辺の湿地を歩くと比較的よく見かける樹木で、早春に穂状の花が垂れ下がる様子が特徴的です。花粉症の検査でスギ以外にカバノキ科と反応が出た場合、ハンノキも原因のひとつとして挙げられます。
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