ハンニバルとは?
はんにばる
ハンニバルとは、紀元前3世紀のカルタゴの将軍で、アルプス越えという大胆な遠征でローマ軍を圧倒し、古代最高の軍事戦略家の一人と称えられる人物です。
ハンニバル・バルカ(紀元前247年頃〜前183年頃)は、北アフリカの強国カルタゴの名将ハミルカル・バルカの息子として生まれました。幼少期から父に従って戦場で育ち、26歳でイベリア半島(現スペイン)のカルタゴ軍司令官に就任しました。
第二次ポエニ戦争(紀元前218〜201年)では、ローマが制海権を握る地中海を避け、歩兵・騎兵・戦象を率いてアルプス山脈を越えてイタリア本土に侵入するという前代未聞の作戦を敢行しました。この大胆な遠征はローマ軍を驚愕させ、トレビア川の戦い・トラシメヌス湖の戦いでローマを連破しました。
紀元前216年のカンナエの戦いでは、兵力で優るローマ軍を包囲殲滅する「両翼包囲戦術」を完成させ、一日で数万人のローマ兵を討ち取る歴史的大勝を収めました。この包囲殲滅戦は現在も軍事学の教科書に記載される戦術の原型として知られています。
しかし本国カルタゴからの兵力・補給の支援が乏しく、ローマを滅ぼすには至りませんでした。スキピオ・アフリカヌスがカルタゴ本国を脅かしたため帰国を余儀なくされ、紀元前202年のザマの戦いで敗北。その後は亡命生活を送り、ローマへの引き渡しを恐れて自ら毒をあおって死去したと伝えられています。
使い方・例文
「アルプス越え」と「カンナエの戦い」はハンニバルを象徴するエピソードとして世界史の授業で取り上げられ、現代の軍事戦略論や経営戦略書でも包囲殲滅の比喩として引用されます。
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