ハンギング・バレーとは?
はんぎんぐばれー
ハンギング・バレーとは、主要な谷の側壁に高い位置でぶら下がるように開口する支流の谷のことで、滝や急崖を伴うことが多い地形です。
ハンギング・バレー(Hanging Valley、懸谷とも)とは、主谷(メインの谷)の側壁に対して高い位置で開口する支流の谷のことです。文字通り「ぶら下がった谷」の形状を示し、支谷の谷底が主谷の谷底よりも著しく高い位置にあるため、支谷から主谷へ合流する地点で急な崖や滝が形成されることが特徴です。
ハンギング・バレーが形成される主な原因は氷河の侵食速度の差です。氷河期において、大量の氷を持つ主氷河は谷底を深く削り込みますが、支流の小さな氷河は主氷河ほど深く削ることができません。氷河が後退した後、支谷の谷底と主谷の谷底の間に大きな高低差が残り、ハンギング・バレーが生まれます。
この地形は以下のような場所でよく見られます。
- アルプス山脈・スカンジナビア半島などのフィヨルド地形
- ニュージーランド南島のフィヨルドランド
- アメリカのヨセミテ渓谷
ハンギング・バレーの先端に生まれる滝は観光資源としても重要であり、絶景スポットとして世界各地で人気を集めています。地形学や自然地理学において、氷河地形の理解に欠かせない概念の一つです。
使い方・例文
ハンギング・バレーは地形学の授業や登山ガイドの解説で登場し、フィヨルド沿いの高所に滝が流れ落ちる光景の成因を説明する際に用いられる。
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