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ハロバクテリウムとは?

はろばくてりうむ

ハロバクテリウムとは、非常に高い塩分濃度の環境で生息する古細菌(アーキア)の一種です。

ハロバクテリウム(Halobacterium)は、塩湖や塩田など塩分濃度が極端に高い環境に生息する好塩性の古細菌(アーキア)です。通常の生物が生きられないような塩分濃度25〜30%以上の環境でも増殖できるという驚異的な耐塩性を持ちます。

その仕組みの中心にあるのがバクテリオロドプシンと呼ばれる光受容タンパク質です。これは太陽光のエネルギーを利用してプロトン(水素イオン)を細胞外へ輸送し、ATPを合成するという、植物の光合成とは異なる独自のエネルギー産生機構です。このタンパク質が大量に産生されると細胞膜が紫赤色になるため、ハロバクテリウムが大量増殖した塩湖はピンク〜赤紫色に染まることが知られています。

ハロバクテリウムが好む環境の特徴は以下のとおりです。

  • 塩分濃度:20〜30%以上(海水の約6〜10倍)
  • pH:中性〜弱アルカリ性
  • 温度:35〜55℃程度の温暖な環境

バイオテクノロジーの分野では、バクテリオロドプシンが光スイッチや情報記録素子としての応用研究が進められており、基礎科学のみならず産業的な観点からも注目されています。極限環境微生物の代表として、生命の多様性を理解するうえで重要な生物です。

使い方・例文

死海やボリビアのウユニ塩原など世界各地の塩湖でハロバクテリウムが大量増殖し、水面が赤く染まる現象が観察されます。

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