ハトゥシャとは?
はとぅしゃ
ハトゥシャとは、紀元前2千年紀にアナトリアで繁栄したヒッタイト帝国の首都遺跡です。
ハトゥシャ(Hattusa)は、現在のトルコ中部・チョルムに位置する古代都市遺跡で、紀元前17世紀頃から紀元前12世紀頃まで繁栄したヒッタイト帝国の首都でした。「ハットゥシャ」とも表記されます。
ヒッタイト人はインド・ヨーロッパ語族に属し、アナトリア高原に大帝国を築きました。ハトゥシャは自然の起伏を活かした大規模な城壁と門楼群で防御を固めており、代表的な遺構として以下が挙げられます。
- スフィンクス門・ライオン門・王の門(精巧な石彫刻を持つ城門)
- ヤズルカヤ(岩窟に刻まれた神々の行列岩絵)
- 大神殿(嵐の神と太陽の女神を祀った広大な聖域)
- 粘土板文書庫(楔形文字の外交文書・条約・法典が多数出土)
ハトゥシャから出土した粘土板は、ヒッタイト語のほかアッカド語でも書かれており、古代近東外交の実態を伝える貴重な一次資料です。特に、エジプトのラムセス2世との間で締結された「カデシュ条約」は、現存する世界最古の国際条約の一つとして知られています。1986年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
使い方・例文
古代オリエントや国際外交史の授業で「ハトゥシャから発見されたカデシュ条約は世界最古の国際条約とも称される」という文脈で登場します。
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