ノルム空間とは?
のるむくうかん
ベクトルの「大きさ」を表すノルムが定義された線形空間のことで、距離の概念を持つ数学的構造です。
ノルム空間とは、線形空間(ベクトル空間)にノルムと呼ばれる「長さ・大きさ」を測る関数が定義された数学的構造です。
ノルムとは、ベクトル x に対して実数値 ‖x‖ を対応させる関数であり、以下の3つの条件を満たします。
- 非負性:‖x‖ ≥ 0 であり、‖x‖ = 0 ならば x = 0
- 同次性:任意のスカラー α に対して ‖αx‖ = |α|‖x‖
- 三角不等式:‖x + y‖ ≤ ‖x‖ + ‖y‖
ノルムが定まると、2点間の距離を d(x, y) = ‖x − y‖ と自然に定義でき、ノルム空間は距離空間の一種となります。身近な例としては、通常のユークリッド空間(2次元・3次元)がノルム空間の代表例です。また、連続関数の空間 C[a, b] や数列の空間 lp なども重要なノルム空間です。
ノルム空間の中でも、コーシー列がすべて収束するという「完備性」を持つものをバナッハ空間と呼びます。関数解析学において中心的な役割を果たし、微分方程式の解の存在証明や量子力学の数学的定式化など、幅広い分野で応用されています。
使い方・例文
機械学習における正則化では、パラメータのノルム(L1ノルムやL2ノルム)を用いてモデルの複雑さを制御します。
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