バナッハとは?
ばなっは
バナッハとは、20世紀前半に活躍したポーランドの数学者で、関数解析学の中心概念である「バナッハ空間」を定義し、現代数学・応用数学に多大な影響を与えました。
ステファン・バナッハ(1892〜1945年)は、ポーランド・クラクフ出身の数学者で、関数解析学という数学の分野を事実上樹立した人物として知られています。
バナッハの最大の業績は、完備なノルム空間(後に「バナッハ空間」と呼ばれる)の理論を体系化したことです。バナッハ空間とは、距離の概念(ノルム)を備え、すべてのコーシー列が収束するという完備性を持つ無限次元のベクトル空間であり、関数の空間を扱う現代解析学の根幹をなします。
主な定理・概念として以下が挙げられます。
- バナッハの不動点定理(縮小写像の原理)
- ハーン=バナッハの定理(線型汎関数の拡張)
- 開写像定理・閉グラフ定理
- 一様有界性定理(バナッハ=シュタインハウスの定理)
1932年の著書「線型作用素の理論」は関数解析の古典的教科書となり、ルヴフ学派と呼ばれる強力な数学者集団の中心として活躍しました。第二次世界大戦中にナチスドイツの占領下で困難な生活を強いられながらも研究を続け、1945年に没しました。
使い方・例文
数学・物理・工学の大学院レベルの授業で「この関数空間はバナッハ空間をなす」のような形で日常的に使われます。
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