ネーブとは?
ねーぶ
ネーブとは、西洋のキリスト教会建築において、入口から祭壇に向かって延びる中央の主廊のことで、信者が礼拝のために集う中心的な空間です。
ネーブ(Nave)は、キリスト教の教会堂建築における主要な内部空間の一つで、正面入口(ナルテクス)から聖歌隊席(クワイア)や祭壇(アプス)へと続く中央の長い廊下状の空間を指します。ラテン語の「navis(船)」に由来し、船のような長い空間が信者を天国へ運ぶ「方舟」に例えられたとも言われています。
教会建築の平面はラテン十字形が典型的で、縦方向の長軸がネーブにあたります。両側にはアイル(側廊)が配置されることが多く、上部には高窓(クリアストーリー)が開けられて採光を確保します。ネーブの天井は時代や様式によって異なり、初期キリスト教建築では木造の平天井、ロマネスク建築ではヴォールト(石造天井)、ゴシック建築では尖頭アーチと肋骨ヴォールト(リブヴォールト)が用いられました。
ネーブは単なる通路ではなく、ミサ(礼拝)の際に信者が着席・起立して典礼に参加する礼拝空間の中心です。中世以降、長椅子(ピュー)が置かれるようになり、現代の教会でも会衆席として機能しています。ネーブの長さや高さは、その教会の規模と格式を象徴するものとして設計されてきました。
使い方・例文
教会を訪れたとき、入口を入って祭壇へまっすぐ向かう中央通路とその左右の座席エリアがネーブで、両脇の柱列で仕切られた細い通路がアイルにあたります。
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