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ナルテクスとは?

なるてくす

ナルテクスとは、初期キリスト教建築において教会堂本体の西端に設けられた前室または玄関廊のことです。

ナルテクス(narthex)は、初期キリスト教時代から中世かけてのキリスト教教会堂建築に見られる空間で、礼拝堂(ネイブ)に入る前に設けられた前室・玄関のことを指します。教会堂の西側入口部分に横長に配置されるのが一般的で、外ナルテクス(外玄関廊)と内ナルテクス(内玄関廊)の二重構成をとることもあります。

ナルテクスが設けられた歴史的背景には、初期キリスト教における信者の区分があります。当時の教会では礼拝に完全に参加できる「洗礼を受けた信者」と、まだ洗礼を受けていない「求道者(カテクーメン)」を区別しており、求道者はナルテクスで説教を聞くことはできましたが、礼拝の中心であるネイブには入れませんでした。また、悔悛者や破門された者が祈りのために待機する場所としても使われました。

建築的には、ナルテクスは柱廊や壁で仕切られた横長の空間として設計され、装飾的なモザイク画やフレスコ画が施されることも多くあります。ビザンティン建築やロマネスク建築の教会堂に多く見られ、イスタンブールのアヤ・ソフィアにも大規模なナルテクスが残っています。

現代の教会建築ではこの空間的区分の宗教的意味は薄れましたが、入口ホールや前室として名残が残る建物もあります。

使い方・例文

「ビザンティン様式の聖堂ではナルテクスに美しいモザイクが施されている」「見学コースの最初にナルテクスを通り抜けて本堂へ入る」のように使います。

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