ヌタウナギとは?
ぬたうなぎ
ヌタウナギとは、脊椎動物に近い原始的な無顎類で、大量の粘液を分泌することで知られる深海性の海洋生物です。
ヌタウナギ(沼田鰻)は、顎口上綱に属さない無顎類(ヌタウナギ綱)の海洋生物で、ウナギとは名前が似ていますが全く異なるグループです。外見は細長くウナギに似ていますが、顎を持たず、目は皮膚に覆われてほとんど機能しません。
最大の特徴は、危険を感じると体表の粘液腺から大量の粘液を一瞬で分泌する防衛機構です。この粘液はタンパク質と多糖類からなる繊維状の物質で、捕食者の口やえらに絡みついて窒息させる効果があります。この粘液の強度・伸縮性はバイオマテリアル研究でも注目されています。
ヌタウナギは世界の海洋の水深数十〜数千mに生息し、死んだ魚や海洋生物の死体を食べる腐肉食者(スカベンジャー)として深海の物質循環に重要な役割を担います。体を結び目状に曲げて獲物の肉を引き裂く独特の摂食行動も知られています。
無顎類のなかでも最も原始的な形質を多く残しており、生きた化石として学術的関心が高い生物です。韓国では食用にされており、「コムジャンオ」として珍味扱いされています。日本でも深海漁の網にかかることがあります。
使い方・例文
ヌタウナギが水槽内で刺激を受けると瞬時にゼリー状の粘液が広がる映像はインターネット上でも注目を集め、その独特の防衛反応は深海生物の驚異として紹介されます。
この用語をシェア
最終更新: