ニトリルゴムとは?
にとりるごむ
ニトリルゴムとは、アクリロニトリルとブタジエンの共重合体で、鉱物油・燃料油に対する優れた耐油性を持つ合成ゴムです。
ニトリルゴム(NBR: Nitrile Butadiene Rubber)は、アクリロニトリル(AN)とブタジエン(BD)を共重合させた合成ゴムです。アクリロニトリルが持つ極性の高いニトリル基(-CN)が、無極性の鉱物油や脂肪族炭化水素系溶剤に対する強い抵抗性をもたらします。アクリロニトリル含有量を変えることで耐油性と低温柔軟性のバランスを調整でき、一般的には含有量が高いほど耐油性が増し、低いほど低温での柔軟性が向上します。
ニトリルゴムの主な特性は以下のとおりです。
- 優れた耐油性: ガソリン・軽油・潤滑油・動植物油に対して膨潤しにくく、シール部品として信頼性が高いです。
- 耐摩耗性: 天然ゴムに比較して摩耗に強く、繰り返し接触する部品にも向いています。
- 耐熱性: 通常グレードで100〜120℃程度の連続使用が可能です。
- 接着性: 金属や他の材料との接着加工がしやすく、複合部品に利用しやすいです。
一方、耐候性・耐オゾン性はEPDMなどに比べて劣るため、屋外での長期使用には注意が必要です。主な用途はエンジンオイルシール・燃料ホース・油圧シリンダーパッキン・燃料電池用シール・食品機械の耐油パッキンなど多岐にわたります。
使い方・例文
自動車エンジンのオイルシールや油圧シリンダーのパッキンにニトリルゴムが選ばれるのは、長期間にわたって潤滑油や作動油に接触しても膨潤・劣化しにくいためです。
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