ニック・ウットとは?
にっく・うっと
ニック・ウットとは、ベトナム戦争中に「ナパーム弾の少女」として知られる衝撃的な一枚を撮影したベトナム系アメリカ人の報道写真家です。
ニック・ウット(Nick Ut、本名:フィン・コン・ウット、1951年生まれ)は、ベトナム系アメリカ人の報道写真家で、AP通信(アソシエイテッド・プレス)の専属カメラマンとして長年活動しました。兄がベトナム戦争中に戦死したことをきっかけに、16歳でAP通信のカメラマンとしてのキャリアを始めました。
ウットの名を不滅にした写真が1972年6月8日に撮影された「ナパーム弾の少女(The Terror of War)」です。南ベトナム軍によるナパーム弾攻撃から逃げ惑う裸の9歳の少女キム・フックほか子供たちを捉えたこの一枚は、ベトナム戦争の悲惨さを世界に知らしめ、反戦世論の形成に大きく貢献したとされています。
この写真をめぐる主な事実として次の点が挙げられます。
- 1973年ピュリツァー賞(特集写真部門)受賞
- 撮影後、ウットは少女を病院に運び、一命をとりとめさせた
- 世界報道写真コンテストでも最高賞を受賞
- 20世紀の最も影響力ある写真の一つとして多くの媒体に選出
ウットはその後もロサンゼルスを拠点にAP通信のカメラマンとして活動を続け、多くの著名人を撮影しました。一枚の写真が歴史を動かす力を持つことを体現した報道写真家として、ジャーナリズム史に名を刻んでいます。
使い方・例文
報道写真の倫理や写真が持つ社会的影響力を論じる授業や講演で、ニック・ウットと「ナパーム弾の少女」はほぼ必ず取り上げられる事例です。
この用語をシェア
最終更新: