デノミネーションとは?
でのみねーしょん
デノミネーションとは、通貨の額面単位を一定の比率で切り下げ、流通する紙幣・硬貨の数値を小さくする経済政策のことです。
デノミネーション(denomination)とは、国が通貨の額面(単位)を一定の割合で引き下げる政策です。略して「デノミ」とも呼ばれます。たとえば「1000分の1のデノミ」を行えば、これまで1000円と表示されていたものが1円と表示されるようになります。通貨そのものの実質的な価値は変わらず、数字の表現だけを変えるのが基本です。
デノミネーションが実施される主な背景や目的には次のものがあります。
- インフレ後の整理:激しいインフレで数十億・数兆単位の紙幣が流通した後、桁数を減らして扱いやすくします。
- 会計・経理の簡素化:大きな桁数を日常的に扱うコストや誤記リスクを低減します。
- 新通貨への移行:通貨改革の一環として実施されることがあります。
- 国民心理のリセット:インフレ期の「高物価」イメージを払拭する効果を期待する場合もあります。
過去の代表的な事例としては、ブラジルの複数回のデノミ(クルゼイロからレアルへの移行)、トルコ(2005年に100万分の1に切り下げ)、ジンバブエ(超インフレ後に複数回実施)などが挙げられます。日本では戦後混乱期に議論されたものの、本格的な実施には至っていません。
デノミは数字の変更にとどまるものですが、実施にはすべての紙幣・硬貨の刷新、価格表示の変更、システム改修など大きなコストが伴います。また、消費者心理に影響し、価格変更に紛れた実質的な値上げ(デノミ便乗値上げ)が生じるリスクも指摘されます。
使い方・例文
「トルコは2005年に100万対1のデノミネーションを実施し、数百万リラと表示されていた物価を数リラに統一した」のように経済・国際ニュースの解説で使われます。
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