テンペラとは?
てんぺら
テンペラとは、顔料を卵黄などの乳化剤で練り合わせた絵の具、またはそれを使った絵画技法のことです。
テンペラは、顔料を卵黄(または卵全体)と少量の水・酢などを混ぜた乳化剤で溶いた絵の具、およびその絵の具を用いる絵画技法です。ラテン語の「temperare(混ぜる)」に由来し、中世から初期ルネサンス期のヨーロッパで主要な絵画技法として用いられました。
テンペラには次のような特性があります。
- 速乾性:乾燥が非常に早く、湿った状態での修正が難しい
- 発色の鮮明さ:乾燥後も色が変化しにくく、数百年後も鮮やかな発色を保つ
- 薄塗りの積み重ね:グラッシや薄いレイヤーを何層も重ねて色と質感を作る
- 透明感と硬さ:表面が硬く緻密で、独特の発光するような光沢がある
パネル(木板)に白亜地(ジェッソ)を塗った下地を作ってから描くことが多く、フレスコとともに中世絵画の主流でした。ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」などはテンペラ技法で描かれた代表作です。
15〜16世紀以降は油彩が主流となりましたが、20世紀に入りアンドリュー・ワイエスらが卵テンペラを復興し、現代でも使われています。
使い方・例文
美術史の授業では、ボッティチェッリやフラ・アンジェリコの作品を例に、テンペラ独特のなめらかで鮮やかな発色が解説されます。
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