テクネチウムとは?
てくねちうむ
テクネチウムとは、原子番号43の元素で、安定同位体をもたない人工の放射性金属元素であり、医療の核医学検査で広く使われています。
テクネチウム(元素記号Tc、原子番号43)は、周期表において安定同位体が存在しない最も軽い元素として知られています。自然界にごく微量しか存在せず、実用的にはウランやプルトニウムの核分裂生成物として、あるいは原子炉内でモリブデン98に中性子を照射することで生産されます。
テクネチウムの全同位体は放射性であり、なかでもテクネチウム99m(メタ安定状態、半減期約6時間)が医療現場で最も重要な役割を担っています。この短い半減期と、エネルギーの低いガンマ線のみを放出する性質が、核医学診断に最適な条件を備えています。
医療分野での主な用途は次のとおりです。
- 骨シンチグラフィ(骨への集積を画像化)
- 心筋血流シンチグラフィ
- 甲状腺・腎臓・肺の機能検査
- センチネルリンパ節の同定
テクネチウム99mはモリブデン99から得られる「ジェネレータ」システムを通じて医療機関に供給されます。元素としては遷移金属に分類され、化学的性質はマンガンや レニウムに類似しています。発見は1937年で、合成によって得られた最初の元素であることから、ギリシャ語の「人工の」を意味する言葉にちなんで命名されました。
使い方・例文
病院での骨シンチグラフィ検査では、テクネチウム99mを含む薬剤を静脈注射し、ガンマカメラで骨の代謝を画像化することでがん転移や骨折の診断に役立てます。
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