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テキスト・クリティシズムとは?

てきすとくりてぃしずむ

キスト・クリティシズムとは、古典や文書の写本・版本を比較・検討し、原本に最も近い本文を復元する学術的手法です。

キスト・クリティシズム(textual criticism/本文批評)とは、過去に書かれた文書・文学作品・聖典などが写し伝えられる過程で生じた誤写・改変・脱落を分析し、著者が書いたと考えられる最も原型に近い本文(テキスト)を復元・確定しようとする文献学・書誌学の方法論です。

写本や印刷物は転写のたびに誤りが蓄積されるため、現存する複数の写本・版本を体系的に比較する必要があります。テキスト・クリティシズムの主な手順には以下が含まれます。

  • 資料の収集と分類:現存するすべての写本・版本を集め、系統樹(ステンマ)を作成する
  • 異読の比較:同じ箇所で写本間に異なる読みが存在する場合、どちらが元の形か判断する
  • 内的批評:著者の文体・語彙・時代背景から不自然な箇所を検討する
  • 校訂版の作成:検討結果をもとに最善と判断されるテキストを決定し注記を付す

この方法は古代ギリシア・ローマの古典、聖書(旧約・新約)、イスラム典籍、日本の古典文学など、あらゆる古典文書の研究に応用されています。近代以降は電子テキスト・データベースの活用により、大量の写本を統計的に分析する「デジタル人文学(Digital Humanities)」との融合も進んでいます。

テキスト・クリティシズムは人文学の基礎作業であり、信頼性のある原典を提供することで、その後の文学・歴史・宗教研究すべての土台となります。

使い方・例文

「新約聖書の研究では何千もの写本のテキスト・クリティシズムが行われ、現代の翻訳の底本が確定されている」のように文献学・古典研究の文脈で使われます。

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