誤写とは?
ごしゃ
誤写とは、文書や写本を書き写す際に原文の文字や語句を誤って写してしまうことで生じた誤りのことです。
誤写(ごしゃ)とは、書物・文書を手書きで書き写す過程で、筆写者が原文の文字・語句・文脈を正確に再現できず、誤った形で写してしまった状態を指します。写本(しゃほん)研究や校勘学(こうかんがく)における基本的な概念のひとつです。
誤写が生じる主な原因としては次のようなものがあります。
- 字形の混同:形が似た漢字(「己・已・巳」「土・士」など)を読み間違えて写す
- 音の混同:同音・近音の語を聞き違えたり思い違えたりして写す(口述筆記の場合)
- 文脈の先読み・記憶違い:一度目で原文を覚えてから書くときに記憶が崩れる
- 疲労・注意散漫:長時間の書写作業による集中力の低下
誤写は脱字(文字の抜け落ち)・衍字(不要な文字の混入)と並んで、写本に生じやすい三大誤りとも位置づけられます。古典籍・漢籍・仏典などの文献研究では、複数の写本や刊本を照合して誤写を特定し、もとのテキストを復元する「校勘(てきすと批判)」が重要な学術作業です。
デジタル入力が一般化した現代でも、OCR(光学文字認識)の読み取り誤りや音声入力の変換ミスを「誤写」に相当する現象として捉えることがあります。
使い方・例文
「この写本では原文の『未』が『末』と誤写されており、意味が大きく変わってしまっている」というように、古文書・写本・校訂作業の文脈で使われます。
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