ティムール帝国とは?
てぃむーるていこく
ティムール帝国とは、14〜15世紀にティムールが中央アジアに建てた大帝国で、サマルカンドを首都としてイスラーム文化・建築・学問が空前の繁栄を遂げた王朝です。
ティムール帝国(Timurid Empire、1370〜1507年)は、チャガタイ・ハン国に仕えたトルコ系将軍ティムール(タメルラン)が中央アジアのサマルカンドを拠点に建国した広大な帝国です。ティムールはモンゴル帝国の再建を標榜し、デリー・バグダード・ダマスクス・アナトリアへの遠征で広大な領土を掌握しました。
ティムール自身は軍事的天才として知られる一方、征服した地の職人・学者・芸術家をサマルカンドに強制移住させ、都市の繁栄に活用しました。その結果、サマルカンドはイスラーム世界随一の文化・学術都市へと成長し、天文台・モスク・霊廟など壮麗な建築物が次々と建設されました。
ティムールの死後(1405年)、帝国は一族による分割統治となりましたが、文化的黄金期はむしろ後継者の時代に花開きました。とりわけウルグ・ベクはサマルカンドに天文台を建設し精密な星表を作成するなど、科学の振興に貢献しました。またヘラートはペルシア語文学・細密画の中心地として栄えました。
16世紀初頭にウズベク族(シャイバーニー朝)の侵攻を受けて帝国は滅亡しますが、ティムール朝の末裔バーブルはインドに逃れてムガル帝国を建国し、その文化的伝統を引き継ぎました。
使い方・例文
ウズベキスタンのサマルカンドに残るレギスタン広場の壮麗なモスク群は、ティムール帝国の文化的・建築的遺産を今に伝えるユネスコ世界遺産です。
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