タニシとは?
たにし
タニシとは、田んぼや池などの淡水に生息する巻き貝の一種で、日本の水田環境に古くから馴染み深い生き物です。
タニシ(田螺)は、腹足綱タニシ科(Viviparidae)に属する淡水性の巻き貝です。日本には主にマルタニシ・オオタニシ・ヒメタニシ・ナガタニシの4種が生息しており、田んぼ・池・用水路など水流の緩やかな淡水環境を好みます。
タニシの最大の特徴は、胎生(卵ではなく稚貝を直接産む)であることです。これはほかの多くの貝と異なる点で、メスが子貝を体内で育てて産み落とします。殻は右巻きで丸みがあり、種類によって殻高2〜6センチほどです。
タニシは水中の有機物や藻類を食べる「水のろ過者」として生態系の中で重要な役割を担っています。フンは微生物の分解を助け、水質浄化にも貢献します。水田ではかつて農家が食用にしており、食文化とも深く結びついていました。
近年は農薬の使用や水田の乾田化による生息地の減少で、在来タニシの個体数が減っています。一方で外来種のジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)は稲を食害する害虫として問題になっており、在来タニシとの混同に注意が必要です。
使い方・例文
「水田の水を張り直したところ、タニシが底を這い回り、水面近くに浮かぶ藻を食べて水を透き通らせてくれた。」
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