本文へスキップ

セリシンとは?

せりしん

セリシンとは、蚕が作る繭に含まれるタンパク質の一種で、絹糸の主成分フィブロインを包むように接着している天然の糊状物質です。

セリシン(sericin)は、カイコ(蚕)が繭を作る際に分泌するタンパク質の一種です。絹の主成分であるフィブロインという繊維状タンパク質の周囲を取り囲む形で存在し、繊維同士を接着する役割を担います。繭から生糸を取る工程では、このセリシンを熱湯や蒸気で溶かしてはがす「精練」と呼ばれる作業が必要です。

化学的には、セリン・グリシン・アスパラギン酸などのアミノ酸が豊富に含まれる水溶性タンパク質で、熱水に溶けやすい性質があります。かつては絹の製造工程で大量に廃棄されていましたが、近年は保湿効果・抗酸化作用・抗菌性などが注目され、化粧品や医療分野で積極的に活用されています。

主な応用例は以下の通りです。

  • スキンケア製品(保湿クリーム・化粧水)への配合
  • 創傷治癒を補助する医療用フィルムや縫合糸の素材
  • 食品コーティング材としての試験的利用
  • 機能性繊維製品への加工

生体適合性が高く、人体に安全に使えるタンパク質として評価が高まっており、バイオマテリアルの分野でも研究が進んでいます。

使い方・例文

化粧水の成分表に「セリシン」と記載されている場合、蚕の繭由来の保湿成分として配合されています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語