セシル・バルモンとは?
せしるばるもん
セシル・バルモンは、ザハ・ハディドやフランク・ゲーリーら世界的建築家と協働してきた構造エンジニアで、建築と工学の境界を超えた「非線形デザイン」の理論家としても知られています。
セシル・バルモン(Cecil Balmond、1943年生まれ)は、スリランカ出身の構造エンジニア・建築思想家・アーティストです。イギリスの総合設計事務所アラップに長年在籍し、副会長を務めながら、現代建築の最前線を走る数多くの建築家と協働しました。
バルモンの仕事は、単なる構造計算の域を超え、構造そのものをデザインの根拠として捉え直す「非線形デザイン」と呼ばれる哲学に基づいています。数学的なパターンや自己組織化の原理を建築の形態生成に結びつけ、従来の直線・格子状の構造とは一線を画する有機的かつ複雑な構造を可能にしました。
主な協働作品・プロジェクトには以下があります。
- ザハ・ハディド設計の多数のプロジェクトの構造担当
- レム・コールハースとのポルト・カーザ・ダ・ムジカ
- ダニエル・リベスキンドとの建築プロジェクト
- 独自のアート・インスタレーション作品の制作
著書『インフォーマル』(2002年)などを通じ、構造と建築の関係を哲学的・数学的に論じた思想家としての側面も持ちます。ペンシルベニア大学などで教育者としても活動し、建築・工学の次世代の育成にも貢献しています。エンジニアリングを芸術の域にまで高めた革新者として高く評価されています。
使い方・例文
建築雑誌やドキュメンタリーでザハ・ハディドの建築が紹介される際、セシル・バルモンの名は「それを構造的に実現した立役者」として必ず言及されます。
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