スラットとは?
すらっと
スラットとは、航空機の主翼前縁に取り付けられた可動式の補助翼で、低速飛行時に揚力を増大させる高揚力装置です。
スラット(slat)とは、航空機の主翼前縁(リーディングエッジ)に設けられた可動式の補助翼面のことです。離着陸など低速飛行を行う際に翼前縁から前方・下方へ展開され、翼の有効キャンバーを増大させることで揚力を高める働きをします。
通常の巡航飛行中は翼前縁に格納されており、空気抵抗を最小限に抑えています。着陸進入時や離陸滑走中には操縦士がフラップと連動してスラットを展開し、より大きな迎え角でも翼面の気流剥離(失速)が起きにくい状態を作り出します。
スラットが揚力を増す仕組みとして、スラットと主翼の間に生じる隙間(スロット)が重要な役割を果たします。この隙間を通じて翼下面の高圧の気流が翼上面へ流れ込み、境界層を活性化することで気流の剥離を抑えます。
スラットに関連する技術・種類には次のものがあります。
- クルーガーフラップ:スラットの一種で、翼前縁下面が折り曲がって展開するタイプ
- 固定スロット:翼に固定された隙間で、スラットとは異なるが類似の効果を持つ
- 全スパンスラット:翼全体にわたって設けられたスラット
現代の旅客機のほぼすべてにスラットが装備されており、安全な低速飛行性能を確保するうえで不可欠な装置となっています。
使い方・例文
旅客機が空港に着陸進入するとき、機体前方の翼前縁部分が段状に前方へ展開するのがスラットで、フラップとともに操作されて安全な低速飛行を可能にします。
この用語をシェア
最終更新: