スティグマとは?
すてぃぐま
スティグマとは、特定の属性や状態を持つ人に社会が貼るレッテルや烙印のことで、差別・偏見・排除につながる否定的な社会的評価を指します。
スティグマ(stigma)は、古代ギリシャ語で「刻み込まれた印」を意味し、もともと奴隷や犯罪者の体に刻まれた烙印を指す言葉でした。現代では、社会学・心理学・医療などの分野で「ある属性を持つ人に対して社会が持つ否定的なレッテルや偏見」という意味で広く使われています。
社会学者アーヴィング・ゴフマンが1963年の著作『スティグマの社会学』でこの概念を体系化し、スティグマを「深く貶めるような属性」と定義しました。ゴフマンはスティグマを以下の3種類に分類しています。
- 身体的スティグマ:障害・傷・外見上の特徴など
- 品性的スティグマ:薬物依存・精神疾患・前科・失業など意志の弱さとみなされるもの
- 部族的スティグマ:人種・民族・宗教・出自など集団に由来するもの
スティグマは当事者に深刻な影響を与えます。就労・医療・教育などの機会が制限される「構造的差別」や、本人が社会の偏見を内面化してしまう「セルフ・スティグマ(自己スティグマ)」が生じ、精神的健康をさらに損なうことがあります。
現代社会では精神疾患・HIV感染・LGBTQ+・貧困などさまざまな属性にスティグマが付きまとうことが問題視されており、スティグマ解消(脱スティグマ)のための啓発活動や当事者の声の発信が重要視されています。
使い方・例文
精神疾患の当事者が「病名を告げると周囲の態度が変わった」という経験を語る場面や、社会学の授業でマイノリティへの偏見を説明する際に「スティグマ」という言葉が使われます。
この用語をシェア
最終更新: