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スターリング近似とは?

すたーりんぐきんじ

スターリング近似とは、大きな数の階乗 n! を簡単な数式で近似する公式で、確率論や統計物理学で広く使われます。

スターリング近似(英: Stirling's approximation)とは、自然数 n の階乗 n! = 1 × 2 × 3 × ⋯ × n を、n が大きいときに近似する公式です。スコットランド数学ジェームズ・スターリング(James Stirling)にちなんで名付けられています。

最もよく使われる形は次の通りです。

ln(n!) ≈ n ln(n) − n

より精度の高い形は

n! ≈ √(2πn) × (n/e)ⁿ

です。さらに高次の補正項を加えたスターリン級数も存在します。

スターリング近似が重要な理由を以下に示します。

  • 統計物理学: ボルツマンのエントロピー公式 S = k ln W の計算で、多数の粒子の配置数 W の対数を扱う際に不可欠
  • 情報理論: 二項係数 C(n,k) の対数を大数の法則に関連して近似する
  • 確率論・組合せ論: 大きな二項分布・多項分布を正規分布で近似する際の基礎
  • 量子統計: 量子系の状態数の計算(フェルミ・ディラック・ボーズ・アインシュタイン統計)

スターリング近似は数値計算においても重要で、n が数十以上になると n! は直接計算が困難なほど大きくなるため、対数形式の近似が実用上必須となります。

使い方・例文

100! は約 10¹⁵⁷ という巨大な数ですが、スターリング近似を使うと ln(100!) ≈ 100 × ln(100) − 100 ≈ 360.5 と素早く計算できます。統計力学でエントロピーを計算するときにこの近似が頻繁に登場します。

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