スクシニルCoAシンテターゼとは?
すくしにるこーえーしんてたーぜ
TCAサイクルでスクシニルCoAをコハク酸に変換し、基質レベルリン酸化を触媒する酵素です。
スクシニルCoAシンテターゼ(サクシニルCoAシンセターゼとも呼ばれる)は、クエン酸回路(TCAサイクル)に働く酵素で、スクシニルCoAとADP(またはGDP)・無機リン酸からコハク酸とATP(またはGTP)を生成する反応を触媒します。この反応は基質レベルのリン酸化として知られ、酸化的リン酸化によらずに直接ATPが合成される希少な反応のひとつです。
哺乳類では、ADP特異型(SUCLA2サブユニット)とGDP特異型(SUCLG2サブユニット)の2種類のアイソザイムが存在し、組織によって優位な型が異なります。心筋や骨格筋ではADP型が多く、肝臓や腎臓ではGDP型が多いとされています。
スクシニルCoAはTCAサイクルの中間代謝物であるとともに、ヘム合成の出発原料でもあります。そのためこの酵素はエネルギー代謝だけでなく、赤血球やシトクロムなどの合成にも間接的に関わっています。
SUCLA2やSUCLG1遺伝子の変異はミトコンドリアDNA枯渇症候群と関連しており、乳幼児期の筋緊張低下や発達遅滞を引き起こすことが報告されています。エネルギー産生経路の研究において重要な位置を占める酵素です。
使い方・例文
TCAサイクルの学習でスクシニルCoAシンテターゼが触媒する反応を確認すると、基質レベルリン酸化の具体例として理解が深まります。
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