ジャコウジカ科とは?
じゃこうじかか
ジャコウジカ科とは、アジアの山岳地帯に生息する小型の原始的なシカの一科で、雄が麝香腺(じゃこうせん)を持つことで知られます。
ジャコウジカ科(Moschidae)は、偶蹄目(鯨偶蹄目)に属する哺乳類の一科です。アジアの山岳地帯・森林地帯に分布し、シベリア・中国・ヒマラヤ・朝鮮半島・サハリンなどに複数の種が生息しています。現在認められている種は6〜7種ほどとされています。
ジャコウジカ科の最大の特徴は、成熟した雄が腹部の麝香腺(じゃこうせん)に「麝香(じゃこう、ムスク)」と呼ばれる芳香物質を分泌することです。麝香はかつて香水や漢方薬の原料として非常に高値で取引されたため、乱獲が深刻な問題となりました。現在、多くの種がワシントン条約(CITES)の保護対象となっています。
形態的にはシカ科と異なる原始的な特徴を持ちます。
- 角(つの)を持たない
- 雄は犬歯が牙状に発達し、口から突き出ている
- 体格は小さく(体長70〜100cm程度)、後脚が前脚より長いため背が丸みを帯びる
- 蹄の側趾(そくし)が発達し、急峻な岩場での移動に適している
麝香の需要は依然として存在しますが、現代では人工合成ムスクが香水産業の主流となっており、野生個体への圧力は以前より低下しています。
使い方・例文
動物園の解説板に「ジャコウジカ科の雄は牙状の犬歯と麝香腺が特徴」と紹介されていることがあります。
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