シーベルトとは?
しーべると
シーベルトとは、人体が放射線を受けたときの生物学的影響の大きさを表す国際単位です。
シーベルト(Sv)は、放射線が人体に与える影響を評価するための線量当量の単位で、国際単位系(SI)において公式に定められています。記号は「Sv」で、1シーベルトは非常に大きな値であるため、日常や医療の場面では1000分の1を表すミリシーベルト(mSv)や、100万分の1のマイクロシーベルト(μSv)が使われます。
放射線には種類があり(アルファ線・ベータ線・ガンマ線・中性子線など)、同じエネルギーを受けても人体への影響の度合いが異なります。シーベルトはこの違いを「放射線加重係数」で補正した上で、さらに組織や臓器ごとの感受性の違いを「組織加重係数」で掛け合わせて算出します。つまり、吸収線量(グレイ:Gy)を生物学的影響の度合いで補正した指標といえます。
具体的な目安として、日本人が自然界から受ける放射線量は年間約2〜2.5ミリシーベルト程度とされています。胸部X線撮影1回あたりの被ばく量は約0.05〜0.1ミリシーベルト、CT検査は数ミリシーベルト程度です。
シーベルトの概念は、放射線防護の分野で極めて重要です。国際放射線防護委員会(ICRP)は職業上の被ばく限度や一般公衆の線量限度をシーベルトで勧告しており、原子力発電所の管理や医療放射線の安全基準の根拠となっています。
使い方・例文
「福島第一原子力発電所の事故後、周辺地域の空間線量がマイクロシーベルト毎時単位で測定・公表された」のように、放射線量の報告や健康影響の評価の場面で用いられます。
この用語をシェア
最終更新: