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シリアゲムシ目とは?

しりあげむしもく

シリアゲムシ目とは、オスが腹部の先を持ち上げる独特の姿が名前の由来である昆虫の目で、サソリに似た外見を持つ種が含まれます。

シリアゲムシ目(鐔虫目、学名:Mecoptera)は、昆虫綱の中の一目で、日本語名はオスが腹部末端を上方に反り返らせる独特の行動に由来します。英語では「scorpionfly(サソリバエ)」とも呼ばれますが、サソリとは無関係で、ハエ・チョウ・ハチに近縁な完全変態昆虫です。

世界に約600〜700種が知られており、南極大陸を除く各大陸に分布しています。体は細長く、多くの種で嘴(くちばし)状に長く突き出た顔(延長した頭部)が特徴的で、この構造で腐肉・花粉・昆虫の死骸などを食べます。翅(はね)は4枚で、翅脈が多く原始的な翅の構造を持ちます。

主なグループと特徴は以下のとおりです。

  • シリアゲムシ科(Panorpidae):最も代表的なグループで、オスの腹端がサソリの尾に似る
  • ガガンボモドキ科(Bittacidae):脚がきわめて長く、ぶら下がりながら獲物を捕らえる
  • ユキシリアゲムシ科(Boreidae):翅が退化し、雪の上を歩く「雪虫」として知られる

進化生物学的には、シリアゲムシ目はハエ目・チョウ目・ハチ目・ノミ目などを含む「高等内翅類」の基部付近に位置するとされており、これらの巨大グループがどのように進化したかを探る研究で重要な位置を占めています。日本では山地の林縁や渓流沿いで観察されます。

使い方・例文

夏の山地で植物の上を歩く細長いサソリのような昆虫を見つけたら、それがシリアゲムシ目の仲間である可能性があり、腹部の先端が上に反っているかどうかが見分けのポイントになります。

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