シマフクロウとは?
しまふくろう
シマフクロウとは、北海道と周辺地域にのみ生息する日本最大のフクロウで、国の天然記念物かつ絶滅危惧種に指定されています。
シマフクロウ(学名:Bubo blakistoni)は、フクロウ目フクロウ科に属する大型のフクロウです。翼を広げると最大で約180センチメートルにもなり、日本に生息するフクロウ類の中では最大種です。オスとメスはほぼ同じ体格で、淡褐色の羽毛に縦縞模様が入り、耳羽(ミミのように見える羽毛)が特徴的です。
現在の生息地は北海道の知床・道東地域を中心とした一部に限られており、ロシアのサハリン・アムール地方・中国東北部にも分布しています。かつては北海道全域に生息していましたが、森林伐採や河川改修による生息環境の悪化で個体数が激減しました。現在の野生個体数は数十から百数十羽程度と推定され、国内でも特に絶滅の危機に瀕した種の一つです。
食性は主に魚食性で、川や湖の浅瀬でサケ・マス・カジカなどを捕獲して食べます。繁殖は春先に行われ、巣穴はヤナギやミズナラなどの大木の樹洞を利用します。1回に通常1〜2卵を産み、育雛に時間がかかるため繁殖率は高くありません。
シマフクロウは以下の点で特に重要視されています。
- 国指定天然記念物かつ特別天然記念物
- 環境省レッドリストで絶滅危惧IA類(CR)に指定
- アイヌ文化では「コタンコロカムイ(村を守る神)」として崇拝されてきた
- 生態系の頂点捕食者として河川生態系の健全性を示す指標種
環境省や北海道などの機関が繁殖・放巣箱の設置・河川環境保全などの保護事業を継続して実施しており、個体数の回復が期待されています。
使い方・例文
北海道の知床や道東地方でバードウォッチングをする際に、シマフクロウが川辺でサケを捕まえる場面を観察できることがあります。環境教育の教材としてもよく取り上げられる希少種です。
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