シビレエイ科とは?
しびれえいか
シビレエイ科とは、電気を発する器官を持ち、獲物を感電させる能力で知られる板鰓類(エイの仲間)の分類群です。
シビレエイ科(学名:Torpedinidae)は、板鰓亜綱シビレエイ目に属するエイの仲間で、世界の温帯・熱帯の海洋に広く分布しています。英語では「Electric rays」と呼ばれ、その名の通り強力な電気を放電する能力を持つことが最大の特徴です。
体の両側には、変形した筋肉からなる「電気器官」が一対存在しており、この器官が蓄積した電気エネルギーを瞬時に放電します。発生する電圧は種によって異なりますが、大型種では200ボルトを超えることもあり、魚類の中では最高水準の発電能力を持ちます。この電気は主に捕食(魚を気絶させる)と外敵への防衛に使われます。
体形は円盤状から楕円形で、尾は太くしっかりしており、エイの中でも独特のシルエットを持ちます。底生性で砂や泥の中に潜んでいることが多く、動物食性です。日本近海にもシビレエイ(Torpedo tokionis)などが記録されています。
古代ローマやギリシャでは、シビレエイの電気刺激を頭痛やリウマチの治療に使用していたという記録があり、電気療法の原点とも見なされています。現代では神経科学の研究モデルとしても重要な生物です。
使い方・例文
シビレエイ科は、生物による発電や電気器官の進化を説明する際、デンキウナギと並んで教科書的な例として登場することが多い動物です。
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