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シアネートエステル樹脂とは?

しあねーとえすてるじゅし

シアネートエステル樹脂とは、優れた耐熱性・低誘電特性・寸法安定性を持つ熱硬化性樹脂で、航空宇宙や高周波電子部品に使用される高性能材料です。

シアネートエステル樹脂(Cyanate Ester Resin)は、シアネートエステル基(-O-C≡N)を複数持つ単量体が硬化して三次元網目構造を形成する熱硬化性プラスチックです。エポキシ樹脂ポリイミドと並ぶ高性能エンジニアリングプラスチックとして位置づけられています。

最大の特長は優れた誘電特性です。比誘電率(Dk)が2.5〜3.0程度と低く、誘電損失も小さいため、高周波信号の損失が少ない材料として電子部品への採用が進んでいます。また、ガラス転移温度(Tg)が250〜290℃と高く、耐熱性の面でもエポキシ樹脂を大きく上回ります。

  • 低吸水性:吸水率が低く、湿熱環境での性能低下が少ない
  • 低熱膨張率:シリカフィラーと組み合わせて基板の寸法安定性を向上
  • 難燃性:ハロゲンフリーでも高い難燃性を示す場合がある
  • エポキシとの混合:靭性を向上させるためエポキシ樹脂と混合して使われることが多い

主な用途には、通信衛星の構造材・ミリ波レーダー用アンテナ基板・5G通信の高周波プリント基板・航空機の複合材部品などがあります。コストが高く加工に技術を要するため、高付加価値用途が中心です。

使い方・例文

5G通信基地局のアンテナ基板や衛星搭載の電子回路では、高周波での信号ロスを抑えるためにシアネートエステル樹脂を用いた積層板が採用されています。

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