サブトラクティブシンセシスとは?
さぶとらくてぃぶ しんせしす
サブトラクティブシンセシスとは、倍音豊かな波形から不要な周波数帯域をフィルターで削り取って音色を作るシンセサイザーの合成方式です。
サブトラクティブシンセシス(Subtractive Synthesis=減算合成)とは、電子楽器における音色合成手法のひとつです。豊富な倍音成分を持つ波形(オシレーターが生成するノコギリ波・矩形波・三角波など)をフィルターに通し、特定の周波数帯域を削ることで目的の音色を得る方法です。「引き算」で音を作るというシンプルな発想から「減算合成」とも呼ばれます。
基本的な信号の流れは次のとおりです。
- オシレーター(VCO)が倍音豊かな基本波形を生成する
- フィルター(VCF)が特定の周波数を削る(ローパスフィルターが最も一般的)
- アンプ(VCA)が音量の時間変化(アタック・ディケイ・サスティン・リリース)を制御する
- LFOやエンベロープがフィルターや音量に変化を加えてアナログ的なゆらぎを生み出す
この方式はMoogシンセサイザーが1960年代に広めて以来、アナログシンセの主流となりました。RolandのJupiter-8やJUNO-106、Sequential CircuitsのProphet-5など名機の多くがこの方式を採用しています。ソフトウェアシンセでも広く実装されており、現代の音楽制作でも最も普及した合成方式のひとつです。
温かみのあるパッド音、パンチのあるベース音、キラキラしたリードシンセなど多彩な音色を作り出せるため、電子音楽・ポップス・ロックを問わず幅広いジャンルで活用されています。
使い方・例文
ダンスミュージックのシンセベースを作る際、ノコギリ波を鳴らし、ローパスフィルターのカットオフ周波数を下げて高域を削ることで「ぼわぼわした」太いベース音を得る作業が、サブトラクティブシンセシスの典型的な操作です。
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