サパ・インカとは?
さぱいんか
サパ・インカとは、南米のインカ帝国において「唯一の王・太陽の子」として崇められた最高君主の称号です。
サパ・インカ(Sapa Inca)は、ケチュア語で「唯一のインカ(支配者)」を意味する称号で、南米アンデス地域に栄えたインカ帝国(タワンティン・スウユ)の最高権力者を指します。
インカ帝国は15〜16世紀に最盛期を迎え、現在のペルー・エクアドル・ボリビア・チリ北部・コロンビア南部にまたがる広大な領域を支配しました。サパ・インカはこの帝国の絶対的な支配者であり、太陽神インティの息子・化身として神格化されていました。
サパ・インカの権威は宗教・政治・軍事のすべてにわたり、その命令は法律と同一視されました。死後も遺体はミイラとして保存され、継続的に宮廷の儀式に参加するものとされました(ミイラ政治)。このため、インカでは財産は死者のものとされ、新たな皇帝は自ら新しい財を築く慣習がありました。
1532年のスペイン人コンキスタドール・フランシスコ・ピサロの侵攻により、サパ・インカのアタワルパが捕虜となり、身代金として大量の金銀を支払ったにもかかわらず処刑されました。これによりインカ帝国は急速に崩壊しました。
使い方・例文
「アンデス文明の研究において、サパ・インカがどのように神聖王権を確立し、広大な帝国を統治したかは、中央集権的な国家形成の典型例として注目される。」
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