本文へスキップ

ゴボウの種とは?

ごぼうのたね

ゴボウの種とは、キク科ゴボウの植物体が結実したのち生じる痩果(そうか)で、先端のとげが衣類や動物の毛に付着する散布戦略を持ちます。

ゴボウ(牛蒡、学名:Arctium lappa)はキク科の二年草または多年草で、主に根を食用とする野菜として日本や東アジアで広く栽培されています。ゴボウの種(正確には痩果・そうか)は、ゴボウが二年目に花を咲かせた後に形成される果実です。

ゴボウの花は夏から秋にかけて咲き、球形のいがいがした頭花を形成します。この頭花(総苞)の部分が成熟すると茶色く硬くなり、先端に向かって曲がったとげ(鉤状の苞片)を多数持つ球状の実となります。この実ひとつひとつの中に痩果(種子に近い構造の果実)が入っています。

ゴボウの実のとげは動物の毛皮や人間の衣類に非常によく引っかかる構造になっており、これにより遠距離への種子散布(付着散布・動物散布)が行われます。この仕組みはスイスの発明家ジョルジュ・デ・メストラルが着想を得てマジックテープ(ベルクロ)を開発したことで有名です。

食用・薬用のゴボウとしては根が主役ですが、種子(果実)も伝統的な生薬「牛蒡子(ごぼうし)」として利用されてきました。主に抗炎症・解熱・解毒を目的とした漢方薬の原料として用いられ、のどの腫れや皮膚疾患に処方されることがあります。

使い方・例文

秋の野山を歩いたあとに、服にゴボウの実がたくさんついていることがあります。このとげが衣類に絡みつく性質はマジックテープの着想源として知られています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語