ゴゼンタチバナとは?
ごぜんたちばな
ゴゼンタチバナとは、亜高山帯〜高山帯の針葉樹林床に生えるミズキ科の多年草で、白い小花と赤い実が美しい植物です。
ゴゼンタチバナ(御前橘)は、ミズキ科(旧ミズキ科、現在はサンシュユ科に含める分類も)ゴゼンタチバナ属の多年草です。北海道・本州(主に中部以北)の亜高山帯〜高山帯の針葉樹林床・林縁に広く自生します。学名はCornus canadensisの近縁種で、日本産はChamaepericlymenum canadenseとされることもあります。
草丈は5〜15cmで、茎の先端に通常6枚の葉を輪生状につけます。花期は6月〜8月で、白い4枚の苞葉に囲まれた小さな花序(中央に数十個の小花が集まる)を咲かせます。白い苞葉が花弁のように見えるため、大きな花のように見えます。秋には鮮やかな赤い実(集合果)が熟し、林床に点々と赤い色を添えます。
名前は石川県の白山(御前峰)で発見されたことに由来し、「タチバナ(橘)」は葉の常緑的な光沢を橘の葉に見立てたものとされます。
北半球の針葉樹林帯に広く分布する種で、北米産のカナダゴゼンタチバナと近縁です。亜高山の代表的な林床植物として植生調査の指標にもなっており、コケや低木の間に点在する姿が夏の山の典型的な風景をつくります。
使い方・例文
北アルプスや八ヶ岳のシラビソ林の中を歩くと、白い苞葉の花や秋の赤い実をつけたゴゼンタチバナが林床に並んでいます。高山登山のガイドブックにもよく登場します。
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