コマクサとは?
こまくさ
コマクサとは、日本の高山帯の砂礫地に咲くケシ科の多年草で、「高山植物の女王」とも称される優美なピンク色の花が特徴です。
コマクサ(駒草)は、学名Dicentra peregrinaのケシ科コマクサ属の多年草です。日本では北アルプス・南アルプス・八ヶ岳などの標高2,000〜3,000メートル級の高山帯に自生し、風衝砂礫地や雪渓周辺の植物が生えにくい過酷な環境に独自のニッチを持ちます。名前の由来は、花の形が馬(コマ)の顔に似ているという説が一般的です。
花は淡いピンク〜濃いローズ色のハート形で、下向きに垂れ下がって咲きます。開花時期は7〜8月頃で、砂礫の隙間から可憐に咲く姿が登山者を魅了します。葉は灰緑色で細かく切れ込んでおり、植物体全体が粉白色を帯びています。
コマクサが高山の砂礫地に適応できる理由として、以下が挙げられます。
- 深く発達した根系で不安定な砂礫を固定・水分を確保
- 他の植物との競合が少ない裸地環境を利用
- 低温・強紫外線・乾燥に耐える形態と生理
高山植物保護の観点から、自生地での採取は法律や条例で禁止されている場合がほとんどです。登山の際は観察するにとどめ、持ち帰りは厳禁です。「高山植物の女王」という別称は、その美しさと生育環境の厳しさの両方を示しています。
使い方・例文
コマクサは北アルプスの登山ルートで7〜8月の稜線歩きの際に砂礫斜面でよく見かける、登山者に人気の高山植物です。
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